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開発ヒストリー

人間の自然治癒力を高める

開発ヒストリー

物理療法機器の開発一筋45年

刺激装置づくりに賭ける!

発明家 是永 哲也 の開発物語

​厚生労働大臣表彰(H17.10.17)

シーエス研究所 創業者・発明家

 シーエス研究所の創業者であり、発明家の是永哲也は、昭和45年、物理療法機器メーカーとして、これまでの真空管方式から日本初のトランジスタ方式を採用したこの世に無いまったく新しい低周波治療器の研究開発に没頭しました。従来の低周波治療器とは一線を画す、特殊な直角交換波形の発明は、圧倒的な深部効果によって、骨格筋の痛みに対する治療効果を発揮し、様々な学術発表により文献として医学的効果の根拠を証明しました。

 

 しかしながら、ペインクリニック学会や腰痛学会など、様々な学会に参加し、研究熱心なドクターたちとの出会いから、痛みの治療は、患部の痛みを取り除くことが目的ではなく、患者を日常生活に戻すことが目的で、痛みを取り除くことは、その手段でしかないと聞かされ、疼痛治療に対する奥深さに気付きました。

  それと同時に、痛みは一ヶ所にとどまらず、筋膜連鎖などで患部以外の部位にも発生する関連痛にも対応する必要があることから、全身治療の開発を再開しました。それも、かつてのローラーベッド型マッサージ器では、ゴムのもみ玉で患部を傷めてしまうため、水や空気など、様々な素材での基礎実験を始め、ついに水圧刺激の可能性を発見しました。

 海外の展示会への視察や、独自の実験の積み重ねの結果、平成8年の初旬に、ついに心地よいリラクゼーション効果と水圧刺激によるマッサージ効果を兼ね備えた日本初のウォーターベッド型マッサージ器の発明に成功し、その翌年(平成9年)に、厚生労働省から ”第一世代型” となる日本初の医療用ウォーターベッド型マッサージ器としての承認を得ることができました。

 

 発売開始から約20年の間に、5,000台以上の販売実績から、今となっては、リハビリテーションの現場では欠かせない定番機器となっています。こうした功績を認められ、平成17年10月には、「厚生労働大臣表彰」をいただくこともできました。

 

 また、その一方で、幾度かのモデルチェンジを繰り返し、数多くの製品を販売する中で、当時のウォーターベッドでは、頸部の刺激が不十分であったことから、内部構造をゼロから見直す必要があることも発見できました。

 

 構想20年、開発に3年の歳月を費やし、ようやく完成することができ、”第二世代型” となるロボット工学を応用した画期的な「ロボット型水圧噴射システム【特許】」を搭載した​「アクアエース」の開発には、今後増えるであろうストレス疾患で困る人たちに笑顔を取り戻してもらいたいという強い想いが込められています。

 

 人間には、自然治癒力という自己再生機能が備わっています。クスリを使わずに、自分の力で症状を回復するには、長くかかるより、1日でも早い方がいい。そのためには、外部からの効果的で心地よい刺激が有効です。

 

 今の医療では患部の画像診断で治療法を決めていく中で、首こり、肩こり、腰痛などの「筋筋膜性症候群」や、気分の落ち込みやうつ症状なとの「ストレス疾患」は、画像での確認が困難なだけに診察が難しく、具体的な処置に決め手を欠いていると言えます。

 

 患部やその周辺に刺激を加えることで、筋緊張を緩め、血行を促すことができれば、血液中の老廃物を押し流し、新鮮な血液を体内に巡らせることができます。その刺激も、できるだけ心地よく、長く継続できるようにしたいと考えています。

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